私の…手…! プロポーズは大好きな花に囲まれて。
「かすみ草の花言葉は幸福、英語では永遠の愛、プロポーズをすると決めたときこの場所を作ってもらった」
「写真でも報告を受けたとき、葵もきっと喜んで貰えると自信はあった、でもやっぱり実際葵の顔を見るまでずっと緊張してた。今も緊張してる」
不意に抱きしめられて
「俺の心臓の音が聞こえてる?」
しっかりとそして速い鼓動が伝わってくる。
私も同じくらい、いやそれ以上緊張してる。ドキドキが止まらない。
私達の為のだけの場所。
だれもいないチャペル。かすみ草の花。
ゆずるさんてすごい!こんは素敵な所を作ってしまうなんて。
ゆずるさんの瞳が私を捕らえる。
「葵、俺と結婚して下さい」
私の手にキスをするゆずるさん。
「ここで永遠の愛を誓います、葵愛してる」
私は言葉に出来ないくて涙がすっと流れる。
ゆずるさんはじっと私の目を見つめて返事を待つ。
「葵?」
しっかりとゆずるさんの目を見て
「はい、私も永遠の愛を誓います、ゆずるさん大好き」
ゆずるさんは私の薬指に指輪をはめる、まるで花の形をした小さなダイヤと中央に青いサファイア。
「葵をイメージして作って貰ったん」だ」
その言葉が嬉しくて私は腕の中へ飛び込みゆずるさんを抱きしめる。
チャペルの鐘の音が聞こえたような気がした。