捨てられママでしたが、天才外科医に独占欲全開で溺愛されています
1ヶ月が過ぎ私は妊娠14週に入った。

つわりも治まり、ようやく動けるようになってきた。

職場復帰したところ、みんなには迷惑をかけてしまったのにもかかわらず温かく迎えてもらえた。
私の職場はシングルマザーも多いから受け入れ態勢もあり、また年配の人が多いこともあるのかもしれない。
妊娠してるんだから無理しちゃダメよ、と言ってもらい働かせてもらうことが出来た。
今の環境をありがたく思いながら私は臨月まで働かせてもらうことが出来た。

みんなには出産したら戻っておいで、と言ってもらいながら有り難く産休に入らせてもらうことが出来た。

その間、一度も昌也からは連絡が来なかった。
やはりそういうことなのだろう。

もう期待してはいけないと思った。

予定日まであと数日。
産まれるまでに連絡が来なければ私だけの子になる。
戸籍もそうなってしまう。

大丈夫。
私がこの子を育てて見せる。
正直不安が強く手が震えるが、前に進むしか無い。
< 10 / 103 >

この作品をシェア

pagetop