捨てられママでしたが、天才外科医に独占欲全開で溺愛されています
「じーじー」

「なんだい?」

智也はおじちゃんの手を引き玄関へ連れて行く。

靴を履かせてと言ってるようだ。

まさか…

「ともくん、ダメだよ。」

「千佳ちゃん、いいんだよ。おじちゃんも嬉しいから。さ、智也くん行くか!」

智也は満面の笑みでおじちゃんに抱きつく。

昌也は訳がわからなそう。

「前に来た時、おじちゃんにコンビニに連れて行ってもらったの。多分ラムネを買ってもらったのが相当嬉しかったのね。おじちゃん見て思い出したんだと思う…」

「すみません。」
昌也もおじちゃんに謝ってくれる。

「いいんだよ。私も可愛くて仕方ないんだから。智也くんに甘えられたんじゃおじちゃんメロメロだよ。」

「いいわねぇ。私のところにも来てほしいわ〜。」

智也は意外と男の人が好きみたい。
おばちゃんが嫌いなのではなく、男の人が好きなんだと思う。

昌也のお父さんにも抱っこをせがむし…。

不思議だなぁ。
産まれてから、私や真帆、おばちゃんの女の人の中で育ったのに…。

でもみんなに可愛がられて智也は幸せ者だわ。
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