捨てられママでしたが、天才外科医に独占欲全開で溺愛されています

もしかしたら

入籍して3ヶ月。

私も智也も今の生活にやっと慣れてきた。

私も仕事に出ようか悩んでいたが、昌也の仕事のことを考えると何かあっても頼れないだろう。

共働きだから家事も育児も半分、とはいかないであろう職業だ。

昌也は私が決めていいとはいうけれどどうしようか悩むところ。

智也が2歳になったらまた考えようかな、と思っていた。


そんな時、久しぶりに体調を崩した。
ここ数日倦怠感が強いが熱は微熱程度しかない。
上がってくるのかなぁと思っていたが37℃を少し超える程度。
何となく胃の調子が悪く、食欲がない。

胃腸科に行こうかなぁ、と思っていた。

「なぁ、千佳。少し痩せた?」

久しぶりに家に帰ってこれた昌也に言われた。
昌也も心臓外科の先生が急病で、当直を代わったりしてたから痩せたように見える。

「うん。なんか胃腸の調子が悪いんだよね。夏バテかなぁ。」

「胃が痛いの?」

「痛いっていうよりムカムカしてるんだよね。倦怠感がある割には熱も上がりそうで上がらない…」

「なぁ、生理きてなくない?」

「え?!」

「結婚してから生理があったのは1回だけじゃない??」

「あれ?そうかなぁ…。」

「そうだと思うんだけど。それ以外、俺は千佳のこと抱いてるけど。」

確かに昌也とは家に帰ってくる日は抱き合ってることが多いかも。

いや、当直とか以外でしてない日の方が少なかったかも…

このところ昌也も当直とかオペが続いていたからあいてたけど、ちょっと前まではそれなりにしてたかも。

「昌也…もしかして?かな。」

「そうだと思わない?」

「思うかも!」

私は昌也に抱きついた。

昌也は私のことを持ち上げ、下から見上げる。

「千佳!愛してる。」

「私も…」

お腹が温かくなるような感じがした。

昌也が私に甘く蕩けるようなキスをした。

「千佳、明日調べに行こう。」

「うん。昌也も来てくれるの?」

「もちろんだよ。俺たちの子だろう。俺にも一から味わせてよ。」

「うん。」

「あぁ、幸せすぎておかしくなりそうだ…」

私を抱きしめる手が強くなる。

私も昌也を抱きしめる。



「千佳を愛してる」



もう私は疑うことはない。

昌也を信じてる。

昌也からの愛を信じてる。








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