捨てられママでしたが、天才外科医に独占欲全開で溺愛されています
ふと目が覚めると窓際で智也がおばちゃんに抱かれて顔をじっと見ていた。

「とーもーくん!かわいいねぇ。」

おばちゃんが智也をあやしてくれている。

「おばちゃん…。」

「あら、千佳ちゃん。目が覚めた??ともくん、いい子だったわよー。」

「本当?ありがとう。」

「どう?調子は。さっきまで青白い顔してけどだいぶ良さそうかしら。」

「うん!凄くいい。」

「産後は1ヶ月で床上げって言われるくらいなのよ。だから無理せず頼ってね。ともくんが可愛いからおばちゃん食べちゃいたいくらい。」

「ウフフ。私もです。でも…寝てくれないから精神的に参ってて。誰も話してくれないし、おかしくなりそうで。」

「真帆が気にしてたのよ。だからつい私も見にきちゃった。」

「本当にありがとうございました。おばちゃんには小さい頃から可愛がってもらってて、まさか息子までお世話になるなんて…。」

「ご縁ね〜!おばちゃんまた来るわね。」

「ありがとう。」

「ともくん、ママのところにいこっか。」

「おばちゃん、ご飯食べて寝させてもらったからかな。智也のこと可愛く見える。さっきまでは寝かせてくれない鬼だと思ってたのに。」

「心にゆとりがないとだめよ。また近いうちくるからね。千佳ちゃんが連絡くれたらすぐに駆けつけるし、何時でもいいから連絡してきてちょうだいね。」

「うん!」

「約束よ。頑張らないって…人に頼るって。」

「うん!」 
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