捨てられママでしたが、天才外科医に独占欲全開で溺愛されています
週末土曜日に智也を連れて公園に行った。

智也は体を動かすことが大好きでボールを持っていくと、投げたり蹴ったり転んだり忙しい。

滑り台も大好きで何度もせがまれる。

よく遊んだからお昼食べたら寝るかな、と思い家へ帰ろうとするとうちの前に立っている人が見える。

誰?


私が智也を抱きしめ遠くから様子を伺っているとうちのドアの前に座り込んでいる。

誰?!

向こうに気がつかれないように遠目に見る。

昌也?!

いつものカジュアルだけどスタイリッシュな前と変わらない昌也の普段着。

なんでここにいるの?!

お腹の空いた智也がぐずり出した。

慌てて私はファミレスへ向かい、智也の食べられそうなものを注文した。

智也はお腹がいっぱいになるとウトウトお昼寝を始めた。

なんで昌也がうちにいるの?!

なんで?!

『真帆!昌也がうちの前にいたの。座り込んでるの。どうしよう。』

『千佳、どこにいるの?』

『駅のファミレスにいる』

『うちにおいで。今家にいるから。そこからなら10分かからないでしょ?』

『今から行く。』

私は智也を抱っこし、会計を済ませると真帆の家へ向かった。
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