捨てられママでしたが、天才外科医に独占欲全開で溺愛されています
俺の中での千佳はとても真面目な女だった。

俺が声をかけた時も医者のプライベートは信用できないと言っていた。
どうせ遊びだろう、と。

俺は千佳のことを信用させるために半年かかった。

やっと千佳と付き合えるようになったあと、俺たちは俺たちなりに穏やかな付き合いをしていた。
お互いの仕事に理解があるため、お互い無理せずに、でもとても大切な関係を築いていけてると思っていた。

空港で千佳に「好き」と言われ俺は舞い上がった。

普段の千佳はあまりそう言うことは口に出さない。

恥ずかしがっているのか口には出すことがない。

俺も口下手であまりそう言うことは言えなかった。

ただ、とても大切にしているつもりだった。

将来のことも考えていた。

千佳との未来のビジョンが見えていた…はずだった。

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