捨てられママでしたが、天才外科医に独占欲全開で溺愛されています
昌也が家に来た時、私はつい昌也に当たるようなことを言ってしまった…。

私はこんなに辛かった、大変だった…
智也はもっと辛かったはず…

それなのに昌也はどこか冷静で、医者としてしか智也を見ていないことに気がついた。

痙攣止まってよかったな…

それって…救急にかからなくても良かったとでも思ってるの?

親ならそうはならないはず。

我が子の痙攣をみて落ち着いていられる人なんている?

智也は8分も痙攣してたんだよ。

私が疲れていそうだから寝た方がいい?
まだ40℃ある智也を放って寝ろって?

そんなことできない!

私が寝てる間に何かあったらどうするの?

無神経すぎる。

私はもう昌也とは恋愛できない…

私はもう中山千佳ではなく、智也のママになってしまったから昌也のペースにばかり合わせられない。

反対に私と智也の生活に昌也は入ってこれないだろう…

ついこの前、昌也とうまくやっていけるかもしれないと思ったけど…2年のブランクは大きすぎた。

私たち変わりすぎちゃったんだね。
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