捨てられママでしたが、天才外科医に独占欲全開で溺愛されています
千佳は泣きながら、
「ありがとうございます…ありがとうございます…」
と繰り返す。
「こちらこそ、私たちと家族になってくれてありがとう。これからよろしくお願いします。」
「はい…こちらこそよろしくお願いします。」
泣いている私を智也が心配そうに覗き込む。
「ねぇ、千佳さん。私にも抱っこさせてもらえないかしら。」
「はい。」
俺が手を出すと智也は千佳を心配そうに見つめている。
泣いているのがよほど気になるみたいだ。
いつものようにすぐに手を出してこない。
「智也。ママは大丈夫だよ。智也がママをいいこいいこってしてあげような。」
「いーこ、いーこ」
私の頭を撫でてくれる。
こんなこともできるようになったのね。
「智也偉いなぁ。さぁ、ママ元気出てくるよ。おいで。」
智也はすぐに手を出してきた。
俺が抱き上げると目線が変わりキャッキャと喜ぶ。
「じーじとばーばだよ。言えるかな?」
「じーじー」
「はいよ。」
「じーじー」
「はいよ。智也くんおいで。」
父さんが手を出すと智也は父さんの方へ歩き出した。
智也は父さんの膝の上にちょこんと座った。
机にあった箸を叩き、遊んでいる。
母さんは智也を覗き込み、
「ばーばよ。智也くん。」
「ばーばー」
「はぁい」
「千佳さん、智也くんはなんて可愛いのかしら。ありがとう、頑張ってきてくれて。」
「こちらこそ、ありがとうございます。」
「ばーばー」
「そうそう!ばーばよ。」
「可愛いわねー!」
「千佳さん。私をおばあちゃんにしてくれてありがとう。昌也はもう結婚しないのかと思ってたから孫は諦めてたのよ。あー嬉しくて死にそう。」
「だから言っただろ。腰抜かすって。」
「バカなあんたのせいで千佳さんに迷惑かけたんだから大きな顔しないでちょうだい。」
「それはわかってるから。千佳にはもう頭が上がらないよ。」
「お前は単純というか、目の前のことにばかり捉われてるからダメなんだ。物事をよく考えなさい。周りをよくみなさい。」
「わかってる。今回のことで十分に分かった。おかげで千佳に捨てられるところだったしな。」
「自業自得だな。」
「俺の両親、キツイだろ。千佳、結婚は反対されてないし付き合わなくてもいいからな。」
「そんな…私、家族になろうって言ってもらえて嬉しかったの。看護学校の頃にはもう1人だった。出産の時でさえ、知らせたのにお金だけ送られてきたわ。寂しかった。だから家族になりたい。」
「千佳さん。これから仲良くしていきましょうね。昌也はほっといて大丈夫だから。なんなら籍だけいれて2人は九州にこない?」
「バカなこと言うなよ。」
「まじめよ!」
「ありがとうございます。」
「おい、千佳。間に受けるなよ。行かなくていいからな。」
「ありがとうございます…ありがとうございます…」
と繰り返す。
「こちらこそ、私たちと家族になってくれてありがとう。これからよろしくお願いします。」
「はい…こちらこそよろしくお願いします。」
泣いている私を智也が心配そうに覗き込む。
「ねぇ、千佳さん。私にも抱っこさせてもらえないかしら。」
「はい。」
俺が手を出すと智也は千佳を心配そうに見つめている。
泣いているのがよほど気になるみたいだ。
いつものようにすぐに手を出してこない。
「智也。ママは大丈夫だよ。智也がママをいいこいいこってしてあげような。」
「いーこ、いーこ」
私の頭を撫でてくれる。
こんなこともできるようになったのね。
「智也偉いなぁ。さぁ、ママ元気出てくるよ。おいで。」
智也はすぐに手を出してきた。
俺が抱き上げると目線が変わりキャッキャと喜ぶ。
「じーじとばーばだよ。言えるかな?」
「じーじー」
「はいよ。」
「じーじー」
「はいよ。智也くんおいで。」
父さんが手を出すと智也は父さんの方へ歩き出した。
智也は父さんの膝の上にちょこんと座った。
机にあった箸を叩き、遊んでいる。
母さんは智也を覗き込み、
「ばーばよ。智也くん。」
「ばーばー」
「はぁい」
「千佳さん、智也くんはなんて可愛いのかしら。ありがとう、頑張ってきてくれて。」
「こちらこそ、ありがとうございます。」
「ばーばー」
「そうそう!ばーばよ。」
「可愛いわねー!」
「千佳さん。私をおばあちゃんにしてくれてありがとう。昌也はもう結婚しないのかと思ってたから孫は諦めてたのよ。あー嬉しくて死にそう。」
「だから言っただろ。腰抜かすって。」
「バカなあんたのせいで千佳さんに迷惑かけたんだから大きな顔しないでちょうだい。」
「それはわかってるから。千佳にはもう頭が上がらないよ。」
「お前は単純というか、目の前のことにばかり捉われてるからダメなんだ。物事をよく考えなさい。周りをよくみなさい。」
「わかってる。今回のことで十分に分かった。おかげで千佳に捨てられるところだったしな。」
「自業自得だな。」
「俺の両親、キツイだろ。千佳、結婚は反対されてないし付き合わなくてもいいからな。」
「そんな…私、家族になろうって言ってもらえて嬉しかったの。看護学校の頃にはもう1人だった。出産の時でさえ、知らせたのにお金だけ送られてきたわ。寂しかった。だから家族になりたい。」
「千佳さん。これから仲良くしていきましょうね。昌也はほっといて大丈夫だから。なんなら籍だけいれて2人は九州にこない?」
「バカなこと言うなよ。」
「まじめよ!」
「ありがとうございます。」
「おい、千佳。間に受けるなよ。行かなくていいからな。」