捨てられママでしたが、天才外科医に独占欲全開で溺愛されています
新居は新築マンションの5階。

病院まで自転車で15分。

駅にも近く便がいい。

智也の部屋も南向きの明るい部屋だ。

新しい部屋で走り回ることができ智也は嬉しそう。

今日を入籍の日にして、何もかもスタートを切ることにした。

3人で市役所へ行き手続きを済ませた。

帰りにレストランへ行きお祝いをした。

智也は疲れたのか抱っこをせがみ、帰りは寝てしまった。

俺が智也を抱きかかえていると、千佳がそっと腕に手をかけてきた。

「昌也、とうとう結婚しちゃったね。」

「あれ、奥さん。もう後悔?」

「そんなことないよ。でもなんだか信じられないの。」

「もう星川千佳になったんだよ。」

「なんだかくすぐったいね…。」

家に着き、智也をベッドに寝かせるとリビングへ戻ってきた俺は千佳の前に跪き、指輪を差し出した。

「遅くなったけど、受け取ってください。千佳を大切にします。」

「昌也??」

ビックリする千佳の薬指にダイヤの付いた指輪をはめた。

千佳は俺に抱きつき、泣いている。

「ありがとう…」

俺は千佳にキスをする。
目元の涙を吸い取るようにキスをすると千佳は笑いながら照れている。

千佳は可愛いなぁ。

俺はたまらずぎゅっと抱きしめる。

「千佳、今日は俺たちの初夜だよな。頑張ろう!」

「うぅ…昌也元気すぎるからついていけるか。」

「じゃ、俺に任せといて。」

「それもダメ。お手柔らかにお願いします。」

「その言い方も可愛いなぁ。」

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