出会いの“キセキ”
『よ~~っス!!』
ビクッッ…
突然の大声に
目が覚めた。
教室にはもう、ほとんどの人が来ていて、
ざわめいていた。
「お前…寝てたのか??」
さっきのばかでかい声の持ち主…
ソウマが話しかけてきた。
「そうだけど…何?」
眠い目をこすりながら
ソウマを見た。
あれ…?
なんか…
昨日と違うような……
目をぱちぱちさせていると
ソウマが笑った。
「おぉ~ミアビ~!
気付いてくれたのかぁ!!!」
え!??なに!??
なにが!??
「いや…気付いてない……」
そう言うとソウマはガクッとした。
ほんとなんなの!??
「はぁ…。気付けし~
髪がた!!!」
「んっ…?あぁ~はいはいはい…」
やっと納得。
なんだろ…ワックスかなぁ??
「ワックス??」
「違う違う。アイロン!!
立たせただけだけど
いつも以上に俺、
かっこよくね!?」
そう言い髪をいじりながら
微笑んだ。
「べっ…別にぃ~」