出会いの“キセキ”

「カイとは今後一切、関わらないで」

「母さん!!俺はミアビを守っただけなんだって!
俺の意思なんだって!!!」

カイはそうやってかばってくれた…
けど、私も
カイには迷惑ばかりかけてしまうと思った。
それに傷つけてしまうと思った。

だから私が選んだカイとの未来は…
別れだった。

「カイ…ごめんね…。
守ってくれてありがとう…
けどもう、迷惑かけられないから…」

「ミアビ!!!!…」


それからカイは、退院しても
学校へ来ることはなかった。

どこか遠くに街へ引っ越してしまったんだ…。

私がカイの人生をめちゃくちゃにした。


それから私は
『告白』『元カレ』
という言葉を聞くと…
あの時の記憶がよみがえってくるように
なってしまった…。

それが私が泣いた本当の理由……
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