出会いの“キセキ”

私は混乱して、
声を出してしまいそうだった。

しかし、必死でこらえた。


「へぇ~いじめていいんだ?」

「いいよ」

「昨日よりひどい事しても良いの?」

「すれば」

「ミアビの嫌いな虫とか…
靴棚に入れてやるし~♪……」

「いいよ。」


カズキさん…?

ミアビは…正直言って……
そんな嫌がらせは嫌だよ…?

「………そう……」

楓さんは次の言葉をさがして
悩んでいた。

「うん。俺がミアビを守るから。
ミアビに何かしたら絶対ゆるさねーから」


………


私の目からは大量の涙が流れ出た。


カズキさんが…

逃げないで…

私を守るって決心してくれたんだ……


私は黙って階段を降りると補習の教室に入った。

すると、そこにはシイナがいた。

ショウヤの元カノの……。


「ミアビちゃん!?…」

心配して私に駆け寄ってきてくれた。


シイナとは3年生の頃仲が良かった。
けど、
私は同じクラスにマイという親友ができた。

それからはシイナとは特別仲が良くは無くなった。


そして、ショウヤの元カノという事もあり
全然喋っていなかった。


「どうしたの??」
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