出会いの“キセキ”
私はシイナに今までの事を全て話した。
「そうだったんだ…
大丈夫だよ……
彼氏さん…良い人だね…?」
久しぶりに…
3年ぶりに話した私たちなのに
すぐに、
仲が良かった頃に戻ったかのように
心を開いていた。
私が落ち着いてくると、シイナが口を開いた。
「ミアビちゃんは…幸せ者だよ?
だから嬉し泣きしてる……」
「……うん…」
「シイナなんかね…
ショウヤにフられてずっと落ち込んで
立ち直れないまま。」
「………」
「皆さぁ…シイナの性格が悪いから
フられたって言ってるでしょ?
でも違うの…」
シイナが遠くを見て悲しそうな顔をした。
「ショウヤね…
マイちゃんの事好きになったから
シイナと別れたんだよ」
「…え?
別れてからマイを好きになったんじゃなくて…?」
「違うよ…
だからシイナは今でもショウヤを好き」
シイナは悲しげに笑った。
シイナはマイより少し背が低いくらいで
色白でショートカットの髪。
学年で一番可愛いだろう。
けど…マイにはそれ以上の魅力が
どこかにあったのかな…?
「ミアビちゃんと喋れて嬉しかった♪
ずっと喋りたかったんだけど…
マイちゃんと気まずいからさぁ…」
「ミアビも喋れて良かったよ。ありがとね
てか…普通に喋ってきていいよ!!」
「うん!!そうしたいけど…
シイナと仲良くしてればマイちゃん
嫌な気分になるだろうから…
今度遊ぼう♪それでたくさん喋ろう!!」
そうだった…
シイナってこんなに良い子だったんだ…
性格が悪くて別れるはず
無いよ…。