出会いの“キセキ”
2
私とカズキさんは目を合わせて笑った。
そして、カズキさんが私を抱きしめた。
「もう…絶対離さないから…」
「カズキさん…」
私はまた泣いてしまった。
けど、カズキさんの胸の中での涙は
すごく心地よかった。
「俺、ミアビに非常階段で話した後…
ずっと後悔してた。
なんであんな事したんだろな…」
「けど…今、こうなんだから
そんなの良いじゃないですかっ♪」
「だな。…ごめんな。
俺、やっぱミアビいないと生きてけないから」
「ミアビもですよ…
カズキさんに別れよって言われてから
精神的にもやばかったかも…(笑)」
「ミアビ廊下ですれ違っても
全然無視だったから…
嫌われたのかと思った」
「え…?多分それ、気付かなかっただけですよ
本当感情抜けてましたから~」
それから2人で勉強をした。
時々、イチャイチャしたりして
とても幸せだった。