出会いの“キセキ”

どちらも動けない。

しかも私の上にいる人は…
男子!?

相手の吐息がかかり
かなりドキドキしている。

「ごめんっっ!!!」
その男子は立ち上がり
私の手を引っ張って起こしてくれた。
「まじごめんね!
大丈夫だった?」
「はい……」
「なら良かった」

男子の顔を見た。
…どこかで見たことある…。
イケ面で髪が金に近い茶髪で。
けど…1年生にはいないよね…
でも背155くらい??
…2年生かなぁ…?

しばらく見つめ合ってしまった。
「あってかこっちこそすいません
ちょっとボーっとしちゃってて…」
「いいよ」
微笑みながらそう言った。

「名前なんてゆーの?」
「え!?」

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