出会いの“キセキ”
「カズキ…ひっく…
ゴムって完全に避妊できるわけじゃないの…?」
「うん…
途中で破れたり、隙間ができたり
何かちょっとした原因があれば
無意味かな…」
「そ…そっかぁっっ…」
「ミアビっ…お姉ちゃんのために
できる事あれば…
ちゃんとやるよ?っひっく…」
「ミアビありがとね…ひっく…」
「アンズ。
マサト呼んで4人で話そう?」
「い…嫌!!おろせって言われるに
決まってるもん…!」
「最初っからパパ信じないで
どうすんのっ」
「パパ…?」
「うん。アンズの中にいる子のパパは
マサトだろ…
マサトを信じなきゃ始まらないよ」
「どうしよう…
おろせ、別れようって言われたら…
どうしよう!!!」
「落ち着いて!!ひっく…」
「俺マサトに電話するから…
ミアビ、アンズを見てて」
「嫌…嫌だよ…」
お姉ちゃんが嘆いてる間にも
カズキさんはマサトさんに電話した。
「あ…俺。カズキさけど…
あぁ。うん。今グラウンド
うん。そこいるから来て
トイレのとこだから」
そう言うと電話を切った。
「カズキさん…?
大丈夫なんですか…?」
「マサト、今ちょうどアンズの事探してたって
一緒に回る約束してたのに
いないからって…
ミアビ。ミアビはまず心配すんな
大丈夫だから」
「カズキ……
マサトになんて言えばいいの…?」
「思ってること、全部」
すると走ってこっちに向かってくる
マサトさんが見えた。
「ハァハァハァ…
…これ…どうゆう状況?」
マサトさんは苦笑いをした。
「マサト…ひっく…」
「アンズ?なんで泣いてんの…?」
「あの……ね…アタシね…」
お姉ちゃんは全てをマサトさんに話した。