出会いの“キセキ”
それから
入学式が始まる時間も近づき
みんなは廊下に並んだ。

体育館前まで行くと
突然緊張しだした。
出席番号順だから、
マイと私は離れていて
話せる人がいなかったから…

それに、私のクラスはE組
1年で一番最後のクラスだから、
入場のは一番最後。

つまんねぇ~…
「はぁ……」
つい言葉に出してしまった。
「ん??
元気良く行こ~よ~~
入学式なんだしよっ!」

…誰なの?
「なっ!!」

そう言いまた私を見てくる。
「あのぉ…誰??」

「はぁぁ!?
小学校の時ミアビと隣のクラスだった爽磨ソウマ!!
ちゃんと覚えろよっ」

「そっかぁ…」

ソウマは笑いながら制服のネクタイを直しながら
「どう??かっこいい??」

「別にー」

「ひっど~」

もぉなんなんだこいつは!
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