東京血風録4 ダークサイド・イリュージョン
そして、一番訊きたかった事を口にした。
【伊號丸が嫌だと思う気持ち、わかった。けどそれは多分、僕の身体の支配が進んだからだよね。僕の身体を支配する気はない。その気持ちの裏返し。それも嬉しいし、そう考えてくれている事も感謝している。それで】
遥は息を整えた。
【僕とのコンビで戦ってきたけど、僕の剣技に伊號丸が力添えしてくれて、それで充分成果が出てたけど、僕の身体を使えるとしたら、どれぐらい能力を発揮できるんだい?】
なんてことを。
伊號丸は逡巡しながら、こう答えた。
【そうよの、嘘をついても仕方がない、正直申す。120%……いや150%………200%じゃ】

【そうなんだ、ね】










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