気になるホントの顔
放課後、屋上で待っていようと
ドアを開けるとあいつは先に来ていた。
退屈そうに携帯を見ている。
風が吹いて髪がなびき、耳が見えた。
ん?ピアスか?意外だな……

「あ、待ってましたよ、近藤くん」
「あぁ、すまねぇ」
「いえ」
「おい、聞きたいことがあるんだ」
「はい、なんでしょう」
「どうして俺の名前を知っているんだ」
「…………」
「おい、無視してんじゃねぇよ!」
「…………」
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