ブリキのおもちゃと少年
「ーーーー僕が、あの帽子をくれたのかな?」


シワシワなおじいさんが、中古屋から出てきた。


「ーー僕の友達なんだ」




僕ははっきりそう言った。



「君が、彼を大切にしているのに気づいて、保護したんだ。
ありがとう優しさを」


僕は、寒空の下の君に帽子と、手袋と靴下をあげた。




「僕の友達を大切にしてあげてください」



僕はぺこり、と頭を下げた。

黄色い帽子、黒いランドセル。
今日から僕は1年生ーー。

僕が少し大人になった証ーー。







END


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