JOKER -東京の片隅で愛を探して-
012 愛なんて
「……ここ、どこ?」
目を覚ますと、見たことのない景色だった。
私が寝ているベッドのすぐそばには、迅が座っていた。
「病院」
「……病院!?」
「おまえ、倒れたの」
「……あー、」
覚えてるような……覚えていないような。
「ただの過労だから、心配ないだろうって」
「そっか……ごめんね。迅にまで迷惑掛けて」