JOKER -東京の片隅で愛を探して-
「べつに俺は……」
その時、病室の扉が勢いよく開いた。
「未来っ!」
いきなり現れたのは、私の親達だった。
……今さら、なにをしにきたっていうのよ。
いきなりのことで、迅もかなり驚いた顔をしていた。
「なにしてるんだ、お前は!また、人様に迷惑を掛けて!」
父親の怒号が飛ぶ。
「……なんでここにいんのよ」
「あなたが倒れて病院に運ばれたって言うから、お父さんも心配して、急いでここまで来たのよ」
父親をフォローするように母親が続けて話した。