JOKER -東京の片隅で愛を探して-


「……私、東京に来てから自殺しようとしたことがあるの」



「…………」




父親の言葉を遮って私がそう言うと、両親は、またこいつはいきなり何を言い出すんだ、みたいな顔で私を見た。






「けど、それを彼が止めてくれたんだよ。周りの人の言葉なんて信じられなかった私が。迅なら……初めて信じてもいいかなって思えた。迅がいなかったら私、ここにいないよ。……あのまま死んでた」






「また、お前は勝手なことして他人を巻き込んで……!」





手を挙げようとする父に、私は反射的に目を閉じた。



その時、





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