JOKER -東京の片隅で愛を探して-
013 海
翌日。
「未来」
ただの過労なだけあって、一日だけ入院して、すぐに退院。
辺りも既に真っ暗になった頃に、病院の自動ドアをくぐり抜けて外へ出ると目の前には、一台の車。
「迅……!」
「乗れよ、送るから」
そう言われ私は助手席に乗り込んだ。
「……来て、くれたんだ」
すると、すぐに走り出す車。
「まあ、俺が来てやらなきゃ未来が一人で寂しいと思って」