JOKER -東京の片隅で愛を探して-
002 ホテル
私が言い渋っていると、今度は手を広げて言って来た。
「じゃあさ、5万!」
……このおっさん、そんなにヤりたいのかよ。
ふと、さっきのホストの言葉が頭をよぎった。
『あんたなら体使っていくらでも稼げんじゃん?』
「……っ」
……本当にこれしか方法がないのかも。
「おじさん。10万くれたら良いよ━━‥」