JOKER -東京の片隅で愛を探して-
「……どうあがいたって無駄」
今度は体勢を変えて、押し倒された。
「やっ……」
嫌がる私をよそに、どんどん服のボタンをブチブチと引きちぎる。
「や、めてっ……!」
そう言っても、服を脱がしていく手を簡単に止めてはくれない。
「……っ」
私に伸ばすこいつの腕を思いっきり噛んでやった。
「……いっってぇ!!」
案の定、離した隙に男の間をすり抜けて急いで部屋を出る。
「っ……おい!」