JOKER -東京の片隅で愛を探して-


だんだん激しくなってきた雨。




こんな雨の中、傘さしてないのって私ぐらい?




人とすれ違うたび、冷たい目で見られる。








━ガクッ


「いった……」




視線を下に向けると、履き潰れたヒール。





「ははっ……」



…もうなんか、ここまで来ちゃうと笑える。






立ち上がる気力もなく、しばらくその場に座り込んでいた。













「……?」



突然、雨が止んだ?

と思って上を見上げると、そこには昨日会った派手なホストが立っていた。






< 27 / 149 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop