JOKER -東京の片隅で愛を探して-


―その時、本当に飛び降りそうになる彼女の腕をガッと掴んだ。




「……っ!?」




彼女は、それに驚いた表情をしたけれど、驚きを隠せないのは俺の方だった。




「ちょ、は!?お前マジで死のうとしてる訳!」





俺は、動揺を隠しきれなかった。






「……っ!?離してよ!」




暴れるこいつを、なんとか抑えようとした。





「ちょっと、落ち着けって!」







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