JOKER -東京の片隅で愛を探して-
ひしめき合うネオンが眩しい繁華街。
「私が来るようなところじゃないよね……」
元きた道を戻ろうとしていた時……。
「ねぇ!」
後ろから誰かに声をかけられた。
後ろを振り向いてみると、見るからに売れなさそうな顔立ちのホストが立っていた。
「君っ!良かったらうちの店来ない?」
……勧誘かよ。
売れないホストも大変だよね……。
「結構です……。私、ホストに貢ぐほどお金持ってないんで」
私が力なく言うと、「そっ……か」と、この売れなさそうなホストはアッサリ身を引いた