JOKER -東京の片隅で愛を探して-


それから数日。


どんな嫌な客にも愛想を振りまいて接客するようにした。


日が経つにつれて、指名もどんどん増えていった。






「可愛いね、」




みんなそう言ってくれる。






私も顔では笑っているけれど、そんなの表面上だけだった。




だってね、そんな言葉が欲しい訳じゃない。







私は愛が欲しい、



……本当の愛が欲しいの。






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