√セッテン
紙キレを受け取って、検索ボックスにメールアドレスを打ち込む。

検索:tanatos@xxx.dream××*.com

エンターキーをタッチすると、画面が切り替った。

「潤、何してるの?」

敦子が画面を覗き込む。

「メールアドレスで検索をかけたんだ。他のところで使われてる可能性もあるだろ。
そこから違った角度でこの管理人の情報が手に入ることもある」

検索結果は35件

スクロールすると大体がタナトスの館へリンクされているが、それだけではないようだった。

「これ、なんか違う掲示板への書き込みだよね」

敦子が指さしていたのは、タナトスの館のURLではない、レンタル掲示板のURL。

クリックすると、掲示板のタイトルにはこう書かれていた。

「ハッピースタンド★掲示板」

黒背景に、目のチカチカするアニメーションする画像が張られいる。

最新の書き込みは先週末。

書き込みは……



読めない。


「ユウナは出てるよ、あれはマジモノだから気をつけたほうがいいよ、てかもうここ終わりじゃん?総代いないし終わりってことにしようよ」

「……って、書いてあるのか?」

「え?読めないの?潤」

敦子がキョトンとして俺を見た。

「読めるかこんな、象形文字」

掲示板はどこも一般的にギャル字と言われる文字で溢れていた。

連発される絵文字に、ギリシア文字にロシアアルファベット。

……読めるか?これ。


ュゥナレ£出τゑ∋、ぁяёレ£маシ〃м○ノT=〃ヵゝら(≠を⊃レナT=レまぅヵゞレヽレヽ∋、τヵゝм○ぅ⊇⊇糸冬ゎレ)U〃ゃω?総代レヽTょレヽU糸冬ゎレ)ッτ⊇`⊂レニU∋ぅ∋
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