√セッテン
「いいじゃん。死んだ人のケータイの待ち受けが、死の待ち受けだったの。
画面には赤い血文字みたいので"0"って点滅してたって、ねー怖くない?」
「仲間で待ち受けが同じなんて、よくあることだろ」
「もー 本当は怖いんでしょ。だって死んだ人のうちの1人は、ウチの高校の先輩だよ?」
「誰だよ、死んだ人がいるなんて聞いてないぞ」
「そりゃ、そうでしょ、学生が怪死したなんて話、学校が公式に話すネタじゃないじゃん」
「俺知ってる先輩?」
「知らないんじゃない? 3年の甘川充先輩。弓道部のエースだったヒトだよ。特進クラスのさ」
知らないという顔をすると、敦子は、だと思った、と笑った。
「この話秘密なんだけどさ、うちの部長と甘川先輩って付き合ってたらしくてさぁ、部長スッゴイ落ち込んでて、ホントかわいそうで」
「あぁ、その部長って敦子の大好きな……森先輩?」
「そーだよ。私の尊敬してる人!」
何度も敦子が言うから、森先輩のことは名前だけはよく知っていた。
「でさ、あそこって薬キめてる奴とかいるじゃん。もしかして甘川先輩もそういう事やってたんじゃないかって」
「弓道は集中力と精神力が勝負だろ。そんなのキめてたらエースなんてできないだろ」
「だよね!私も森先輩にそう言ったんだけど」
敦子は真剣な顔つきで俺の言葉に頷いた。
「噂でも、きみが悪いじゃん。だから色々調べたんだ、それで立幸館のキョウコとかに聞いたら詳しくて結構、死の待ち受けの話、ウワサになってたみたい……」
あぁ、で、今日の昼前に立幸館のキョウコの話が出てきたのか。
「それで、呪い避けの待ち受けを入れれば、死の待ち受けとかいうヤツに切り替わらないって情報を入手したわけ?」
敦子の待ち受け画面に表示されている壁紙を見る。
「……うん。潤、なんかさ、身近で起きてることだから怖いし、潤もこの画像落としといてね?」
敦子は真剣にそう言ってきた。
俺はまったく信じていないので、適当に頷いておいた。
「そんなことよりお前は、これから俺の現代文補習を受けて死なないかを心配した方がいいぞ」
画面には赤い血文字みたいので"0"って点滅してたって、ねー怖くない?」
「仲間で待ち受けが同じなんて、よくあることだろ」
「もー 本当は怖いんでしょ。だって死んだ人のうちの1人は、ウチの高校の先輩だよ?」
「誰だよ、死んだ人がいるなんて聞いてないぞ」
「そりゃ、そうでしょ、学生が怪死したなんて話、学校が公式に話すネタじゃないじゃん」
「俺知ってる先輩?」
「知らないんじゃない? 3年の甘川充先輩。弓道部のエースだったヒトだよ。特進クラスのさ」
知らないという顔をすると、敦子は、だと思った、と笑った。
「この話秘密なんだけどさ、うちの部長と甘川先輩って付き合ってたらしくてさぁ、部長スッゴイ落ち込んでて、ホントかわいそうで」
「あぁ、その部長って敦子の大好きな……森先輩?」
「そーだよ。私の尊敬してる人!」
何度も敦子が言うから、森先輩のことは名前だけはよく知っていた。
「でさ、あそこって薬キめてる奴とかいるじゃん。もしかして甘川先輩もそういう事やってたんじゃないかって」
「弓道は集中力と精神力が勝負だろ。そんなのキめてたらエースなんてできないだろ」
「だよね!私も森先輩にそう言ったんだけど」
敦子は真剣な顔つきで俺の言葉に頷いた。
「噂でも、きみが悪いじゃん。だから色々調べたんだ、それで立幸館のキョウコとかに聞いたら詳しくて結構、死の待ち受けの話、ウワサになってたみたい……」
あぁ、で、今日の昼前に立幸館のキョウコの話が出てきたのか。
「それで、呪い避けの待ち受けを入れれば、死の待ち受けとかいうヤツに切り替わらないって情報を入手したわけ?」
敦子の待ち受け画面に表示されている壁紙を見る。
「……うん。潤、なんかさ、身近で起きてることだから怖いし、潤もこの画像落としといてね?」
敦子は真剣にそう言ってきた。
俺はまったく信じていないので、適当に頷いておいた。
「そんなことよりお前は、これから俺の現代文補習を受けて死なないかを心配した方がいいぞ」