√セッテン
4人の恒等式
「潤?」
突然声をあげた俺に、山岡が首をかしげた。
「√の女は、密室に出てくるんだ」
「どういうことだ?」
堀口俊彦が首をかしげる。
「森先輩の時、先輩は部屋に入ってから、突然誰かと話し始めた。
先輩はやっぱり、√の女を見てたんだ。同じ条件下で敦子や山岡の所にも出たんだ、√の女、蔵持七海が」
「信じがたいけど、間違いなく目撃してるんだよな」
「むしろ、√の女はそういった状況に、導こうとしてる。そしてそこで、カウント0の始末をつけてる」
「黒沢君が言うなら間違いないだろうね、それが本当に七海なのかは、僕は信じたくはないけど」
ケータイを見つめていた目をこちらへ向けて、霧島悠太は俺を見た。
「怖いからって締め切ったらだめだ。そしたらそこに、√の女が出てくる」
「でも、景は……」
堀口俊彦の呟きの意味は分かった。
渋谷景は、首を吊って死んだわけじゃない。
「死に至るに今、2パターンある。1つは錯乱して自殺…事故死に至る場合、もう1つは√の女が出て殺され自殺…首を吊るパターン……」
俺はまっすぐカツ、とテーブルを指先で叩くと顔を上げた。
「事故死したのは?」
俺は確認をするように山岡を見た。
「え……えっと、渋谷景さんと、絵里子……」
「それは、池谷美保の死の待ち受けから生まれた流れだ」
「あ!」
山岡は気が付いたようだった。
「池谷美保から発生した待ち受けは、事故死に繋がる。吉沢アヤトと甘川充から発生した待ち受けは、首を吊るパターンになるんじゃないか?」
霧島悠太の色素の薄い瞳が、じっと俺を見ている。
突然声をあげた俺に、山岡が首をかしげた。
「√の女は、密室に出てくるんだ」
「どういうことだ?」
堀口俊彦が首をかしげる。
「森先輩の時、先輩は部屋に入ってから、突然誰かと話し始めた。
先輩はやっぱり、√の女を見てたんだ。同じ条件下で敦子や山岡の所にも出たんだ、√の女、蔵持七海が」
「信じがたいけど、間違いなく目撃してるんだよな」
「むしろ、√の女はそういった状況に、導こうとしてる。そしてそこで、カウント0の始末をつけてる」
「黒沢君が言うなら間違いないだろうね、それが本当に七海なのかは、僕は信じたくはないけど」
ケータイを見つめていた目をこちらへ向けて、霧島悠太は俺を見た。
「怖いからって締め切ったらだめだ。そしたらそこに、√の女が出てくる」
「でも、景は……」
堀口俊彦の呟きの意味は分かった。
渋谷景は、首を吊って死んだわけじゃない。
「死に至るに今、2パターンある。1つは錯乱して自殺…事故死に至る場合、もう1つは√の女が出て殺され自殺…首を吊るパターン……」
俺はまっすぐカツ、とテーブルを指先で叩くと顔を上げた。
「事故死したのは?」
俺は確認をするように山岡を見た。
「え……えっと、渋谷景さんと、絵里子……」
「それは、池谷美保の死の待ち受けから生まれた流れだ」
「あ!」
山岡は気が付いたようだった。
「池谷美保から発生した待ち受けは、事故死に繋がる。吉沢アヤトと甘川充から発生した待ち受けは、首を吊るパターンになるんじゃないか?」
霧島悠太の色素の薄い瞳が、じっと俺を見ている。