√セッテン
<5>
再会という出会い
後ろから、足音が俺を追ってくる。
1人2人が移動するのが精一杯の階段を、団子のようになりながら降りていく。
暗闇の中、勢いで降り突き当たりへ体当たりしてぶつかると、後ろから飛び込んできた霧島悠太に肘鉄を食らう。
「七海……!!」
霧島悠太の声が頭上からした。
俺はその声の行く先に合わせて、視線を流した。
広がるライブホール
光はなく、漠然と広がる暗闇に、見えるものはなにもないと思った。
中からの返答はない。
堀口俊彦が懐中電灯でホール内を右から左へ照らした。
その明かりを分断するように
ホールの中央に黒い柱があった。
床は、フローリングで、奥へと伸びている。
まるで体育館のようなその床は
死の待ち受け、カウント15で見たあの床と同じだった。
床にはゴミが散っていた。
週刊誌、空き缶、コンビニの袋……
その中に、外でも拾ったアルバイト情報誌のOLIVEが転がっていた。
カウント11で表示され、ここへ導いた貴重な待ち受け。
ずきん、と異臭に誘われてか頭で痛みを伴う鼓動がした。
一歩、暗闇のホールへ足を踏み入れる。
右手の奥に、音響と照明のコントロール室があった。
機材からは、コードが伸びて床に落ちている。
暗闇の中で、ほのかに地の色なのか青く輝いて、黒光りに艶を与えていた。
死の待ち受け、カウント14に写っていた機材と同じだ。
明かり取りの小さな天窓から、少しだけ明かりが差込む。
俺は差込んだ光に誘われて、周囲を見た。
1人2人が移動するのが精一杯の階段を、団子のようになりながら降りていく。
暗闇の中、勢いで降り突き当たりへ体当たりしてぶつかると、後ろから飛び込んできた霧島悠太に肘鉄を食らう。
「七海……!!」
霧島悠太の声が頭上からした。
俺はその声の行く先に合わせて、視線を流した。
広がるライブホール
光はなく、漠然と広がる暗闇に、見えるものはなにもないと思った。
中からの返答はない。
堀口俊彦が懐中電灯でホール内を右から左へ照らした。
その明かりを分断するように
ホールの中央に黒い柱があった。
床は、フローリングで、奥へと伸びている。
まるで体育館のようなその床は
死の待ち受け、カウント15で見たあの床と同じだった。
床にはゴミが散っていた。
週刊誌、空き缶、コンビニの袋……
その中に、外でも拾ったアルバイト情報誌のOLIVEが転がっていた。
カウント11で表示され、ここへ導いた貴重な待ち受け。
ずきん、と異臭に誘われてか頭で痛みを伴う鼓動がした。
一歩、暗闇のホールへ足を踏み入れる。
右手の奥に、音響と照明のコントロール室があった。
機材からは、コードが伸びて床に落ちている。
暗闇の中で、ほのかに地の色なのか青く輝いて、黒光りに艶を与えていた。
死の待ち受け、カウント14に写っていた機材と同じだ。
明かり取りの小さな天窓から、少しだけ明かりが差込む。
俺は差込んだ光に誘われて、周囲を見た。