食人姫と殺人鬼
「なんかーそれ見てたら、心霊スポット行きたいなって思ったわけ」
「マジで!?正気の沙汰じゃないんですけどぉ」
「ここら辺でない?そういう呪いの場所」
「知らんし!」
あまり軽はずみで心霊スポットには行くべきではない。こういう不良みたいな集団が行って行方不明とかになったりするんだろうなと、その会話を聞きながら思った。
すると、
「…いいところ知ってるよ」
4人組に加わる新しい声。
チラッと後ろを盗み見すれば、そこには星伊織がいた。
…正直こんな会話に混じるなんて意外だ。
コイツはクラスの委員長で、優等生の鏡。そんな星が心霊スポットの話に興味を示すとは。