食人姫と殺人鬼
「回るって、全員で?」
と、少し嫌そうに呟く松本。あまり大勢で行動したくないんだろうか。まぁ7人だしな、松本の性格からしてあまり群れるのは嫌なんだろう。
「えー!全員で行くに決まってるでしょ!怖いしっ」
すかさず反論する大利だけど、「ちょっと待って」と、星が制止した。
「確かに大勢でまとまって行動するのはやめた方がいいかもしれない。ここ床が抜けやすくなってるし、もし上の階にいて落ちたりしたら怪我じゃ済まない可能性もある」
「そうだね!星くんの言う通りだよ!」
さっきまでビビり散らかしていたのに、急に態度を変える佐藤。恐怖より乙女心か。逆にすごいな。
「でも7人だぜ、どう分けんの。どこか3人組にすんのか?」
「そうだな……2人ずつってのはどう?僕はこの屋敷もう知ってるから、ここで待機しておくよ。何かあったら困るし」