食人姫と殺人鬼



「あ、……面白い人、かな」

「それって、ギャグ的な?」

「その面白いじゃなくて、見てて飽きないというか退屈しない人がいいな」

「あ〜なるほど」

つまり、オモシレー女ってことね。

これはなかなかハードルが高いかも。単純に優しい人とか可愛い人だったら近づける努力ができるけど、面白さって狙って出せるものじゃないし。

しかも星くんのお眼鏡にかなう面白さって、難易度高くない?

なんて、軽く絶望していた時、私に幸運の女神が舞い降りてきた。





「……こんなところで立ち話もなんだし、僕の好きな部屋で話さない?」


まさかの、星くんからの提案。

これは、マジでありえるかもしれない。


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