首無し地蔵が笑ってる
黒い女
同じく中学2年。
これが今までのなかで一番怖かった体験だと思います。
夏休みのこと。
2-2の教室で友人と2人でパート練習をしていました。
教室の一番後ろで2人並んで黒板と向き合うようにして座って練習をしていたのですが…。
スー…
長髪の黒い影が黒板の前を通り過ぎていきました。
「ねぇ…今、黒板の前を女の人が。」
「はぁ?」
「や、だから女の…ひっ!」
友人の方を向くと、さっきの黒い影が友人の後ろをスー…と、通り過ぎていったのです。しかも自分の方に、
「い、今、後ろ…」
「やだ…気持ち悪いこと言わないでよ。」
「…ごめん。」
私は自分に「気のせい」と言い聞かせて練習を再開しました。
すると、
トッ……
「…!」
譜面台の下に黒い足。
こっちを向いて止まっていました。
反射的にバッと前を向くと…
そこには何もいませんでした。
これが今までのなかで一番怖かった体験だと思います。
夏休みのこと。
2-2の教室で友人と2人でパート練習をしていました。
教室の一番後ろで2人並んで黒板と向き合うようにして座って練習をしていたのですが…。
スー…
長髪の黒い影が黒板の前を通り過ぎていきました。
「ねぇ…今、黒板の前を女の人が。」
「はぁ?」
「や、だから女の…ひっ!」
友人の方を向くと、さっきの黒い影が友人の後ろをスー…と、通り過ぎていったのです。しかも自分の方に、
「い、今、後ろ…」
「やだ…気持ち悪いこと言わないでよ。」
「…ごめん。」
私は自分に「気のせい」と言い聞かせて練習を再開しました。
すると、
トッ……
「…!」
譜面台の下に黒い足。
こっちを向いて止まっていました。
反射的にバッと前を向くと…
そこには何もいませんでした。