BLOOD VAMPIRE
「先輩?」
十字を描くように
先輩の胸部から
2本の刃が飛び出ている。
その刃の先からは
鮮血がしたたっていた。
「あっははは!!バカだよね。利用されてるとも知らずに!!」
ケラケラと下品に笑い
派手に剣を引き抜く。
ドゴォオオオオオンッ
引き抜いた後
容赦なく先輩を蹴り飛ばす。
「ぐあっ!!」
向かい側の倉庫をヘコませ
先輩が地面に落ちた。
「いやぁあああああっ!!!」
現状を目の当たりにして
悲鳴を上げる雪
私は急いで先輩の元へ
駆け寄ったーーーーーーーー。