BLOOD VAMPIRE
「日向!雪を連れて帰りなさい!!」
「で、でもよ…」
「いいから早く!!」
いつもと雰囲気が違う
私を見て驚く日向
けれど直様、真剣な
瞳に戻り「わかった」と
短い言葉を残すと
雪を連れて走り出した。
「ナギ~、帰して良かったのぉ?」
ナギと呼ばれた少年の
首に腕を絡ませたのは
彼と同い年くらいの少女
私はずっと彼らを
睨んだまま目を逸らさない…
「あんた達は一体何者!?」
私が大声で叫ぶと
彼らは薄気味悪い
笑みを浮かべ
宙に浮き上がったーーーーー。