BLOOD VAMPIRE



ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーーーー


時は放課後


「りりか様、一緒に帰りましょう」



ゾクゾクゾクッ
なんだその呼び方は!?



「そ、その呼び方やめぇえええい!気色悪いわ!」



「別にいいじゃありませんか。貴女の執事なのですから」



ふざけるな!!



「あんたなんかを執事にした覚えはない。もう私に関わらないで!!ってゆーか、これから部活だし!」



「部活?」




「そう!私と雪は吹奏楽やってるから。帰るのは夜19時とか20時とか当たり前なの!」



「え………なら尚更、契約しないとですね。夜は危険だ。」



急に顔つきが変わって
私の手を握りしめるレイに
少しばかり戸惑う。



って戸惑ってる場合か!!
ここは学校じゃぼけぇ!!!



というよりまわりの
女子の視線が!!痛い!!



「手を離して!」



「嫌ですね。りりか様を守るのが私の役目ですからね。いい加減、友達(契約者)になってくださいませんか?」



「バッカじゃないの。あんたの友達(契約者)になんて絶対ならない。」



するわけない。
こんなの嘘に決まってる。



「そうですか。」


いきなり
バッと手を離し



「後で後悔しても知りませんよ」



それだけ残して
レイは去っていったーーーーー
< 12 / 151 >

この作品をシェア

pagetop