BLOOD VAMPIRE
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時は放課後
「りりか様、一緒に帰りましょう」
ゾクゾクゾクッ
なんだその呼び方は!?
「そ、その呼び方やめぇえええい!気色悪いわ!」
「別にいいじゃありませんか。貴女の執事なのですから」
ふざけるな!!
「あんたなんかを執事にした覚えはない。もう私に関わらないで!!ってゆーか、これから部活だし!」
「部活?」
「そう!私と雪は吹奏楽やってるから。帰るのは夜19時とか20時とか当たり前なの!」
「え………なら尚更、契約しないとですね。夜は危険だ。」
急に顔つきが変わって
私の手を握りしめるレイに
少しばかり戸惑う。
って戸惑ってる場合か!!
ここは学校じゃぼけぇ!!!
というよりまわりの
女子の視線が!!痛い!!
「手を離して!」
「嫌ですね。りりか様を守るのが私の役目ですからね。いい加減、友達(契約者)になってくださいませんか?」
「バッカじゃないの。あんたの友達(契約者)になんて絶対ならない。」
するわけない。
こんなの嘘に決まってる。
「そうですか。」
いきなり
バッと手を離し
「後で後悔しても知りませんよ」
それだけ残して
レイは去っていったーーーーー