BLOOD VAMPIRE
お嬢様を家まで送り
寝かせつけると
リカルドのもとへ向かう。
「リカルド…お待たせしました。」
「やぁーっと来た!!遅いよぉ~」
猫撫で声を出しながら
擦り寄ってくるリカルド
「暑苦しいから離れなさい…」
「えぇ~っ!レイくん冷たぁーい!!」
「ふざけてる場合ですか?」
ふざけるリカルドを
思い切り睨めつけると
チェッと舌打ちして
私から離れた。
「どうせ君が聞きたいのは、あの光のことでしょ?」
「ええ…。」
あの時の謎の光…
ヴァンパイアの攻撃を
意図も簡単に跳ね返すなんて…
「ちゃんと姿を確認したわけじゃないし…俺にもよくわからない。けど、この瞳がはっきり視たのは1枚の白い羽…」
1枚の白い羽?
白い羽ーーーーー
ーーーーーーーーーっ!!!
この状況下で
考えられるのは
一つしかない
「ーーーまさか天使っ!?」
そう思った時には既に
口から言葉が漏れていたーーー。