BLOOD VAMPIRE



「まぁ、そう考えるのが妥当だねぇ。」



リカルドは頬杖をついて
不敵に笑う。



もしもそれが天使だと
したら厄介だ…



悪魔と似たような種族の
ヴァンパイアにとって
天使の光には非常に弱い。



浴び続ければやがては
消滅してしまうだろう。



「リカルド…厄介ごとになる前に正体を突き止めましょう…」



「りょ~かぁ~い!みんなにも話しとくねぇ~!!」



「任せました。」



颯爽と姿を消したリカルドの
あとを見つめながら呟く。



「お嬢様は誰にも渡しませんよ……。」
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