BLOOD VAMPIRE



「なんでしょう?」



「人はどうして後悔するの?なぜ後悔してからじゃないと気づかないの?」



「お嬢様…それは人もヴァンパイアも同じです…。私だって…」



そこまで言いかけて
口を紡ぐ…。


するとお嬢様が
こちらに顔を向け



「私…もう泣かないから…大丈夫だよ。」



にっこり笑ったーーー。



生きる意味も意思も無くした
私を救ってくれた、お嬢様…



けど彼女はそれを
覚えてはいない。



いい加減
思い出して下さい



じゃないと私の
理性がおかしくなって
しまいます………



ゆっくりとベッドに近づき
お嬢様の隣に腰を下ろす



そして思いきり
抱き寄せたーーー。
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