BLOOD VAMPIRE
ーーーーーーー500年前
「レイ!!見てこれ!!綺麗な花を見つけたわ!!」
淡く青白い花を
指差しながら
はしゃぐロイア
ロイア・テュール
我が主であり
太陽の血を受け継ぐ
太陽の使者………
「ロイア様、危ないので走らないで下さい。おとなしく屋敷で遊びましょう」
まだ13歳のロイアは
大財閥の令嬢で
ヴァンパイアの
私は彼女に仕えていた。
「ぶぅ~!レイったら、お父様と同んなじ事しかいわないのね!!」
そう言って頬を膨らませ
プイッと顔をそらす。
「そんなに怒らないで下さい。私はロイア様を心配してるのですよ。」
そう言って微笑み
お嬢様を抱き上げる。
「分かってるわ……。ねぇ…レイ。」
「何でしょう?」
「レイは…私のこと好き?」