BLOOD VAMPIRE



ーーーーーーー500年前



「レイ!!見てこれ!!綺麗な花を見つけたわ!!」



淡く青白い花を
指差しながら
はしゃぐロイア



ロイア・テュール



我が主であり
太陽の血を受け継ぐ
太陽の使者………



「ロイア様、危ないので走らないで下さい。おとなしく屋敷で遊びましょう」



まだ13歳のロイアは
大財閥の令嬢で



ヴァンパイアの
私は彼女に仕えていた。



「ぶぅ~!レイったら、お父様と同んなじ事しかいわないのね!!」



そう言って頬を膨らませ
プイッと顔をそらす。



「そんなに怒らないで下さい。私はロイア様を心配してるのですよ。」



そう言って微笑み
お嬢様を抱き上げる。



「分かってるわ……。ねぇ…レイ。」



「何でしょう?」



「レイは…私のこと好き?」
< 130 / 151 >

この作品をシェア

pagetop