BLOOD VAMPIRE
私を好きだと言った
あの言葉
恋愛感情じゃなくても
それだけでよかった……
でも婚約者が出来て
ロイアは愛情を彼に
向けるようになった。
「聞いてよレイ!ダニエルったら面白いのよ!!」
「や、やめてくれロイア!恥ずかしいだろ!」
毎日毎日、苦しかった…。
中良さげに手を取り合い
笑い合う二人を見る度に
私の中に黒いモヤが溢れる。
そんな自分が
死ぬほど嫌で
自分がヴァンパイアなのを
死ぬほど憎んでいた。
そんなある日の夜…
私の理性はついに
イかれてしまったーーー。