BLOOD VAMPIRE



コンコンッ


ロイア様の部屋を
ノックして中に入る。



「あら、レイ!どうかしたの?」


濡れた髪を靡かせて
小さく微笑むロイア。



「お嬢様…ちゃんと髪は乾かして下さいといつも言ってるでしょう?」


私が忠告すると
ムスッとした顔をする。



「分かってるわ…あ、じゃあレイが乾かしてよ!!」



「しょうがないですね…」



ロイアのそばにより
ドレッサー前の椅子に
座らせる



「ねぇ…レイ。私、ダニエルが大好き。だからね、結婚が楽しみなの!!」



「そうですか…よかったですね」


やめてくれ…聞きたくない。
そんな奴の話は聞きたくない。



「うんっ!!レイは、ダニエルのこと好き?」


「ロイア様がお気に召したのなら私も快くお受け入れします。」



口から出るのは嘘ばっか。

そんなやつじゃなくて
私を好きになればいい


私以外、愛せなく
なればいい…


私はあんなやつ…
大嫌いだーーーーー。
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