BLOOD VAMPIRE
けれどそんなこと
どうだっていい…
醜かろうが
卑劣だろうが
邪道だろうが
そんなもの全て
ひっくるめて
どうでもいい……
私は……私は……ロイアを
「愛してます」
「レイ!?」
私の告白に驚いている
ロイア様なんてお構いなしに
彼女の唇に熱いキスをする。
「ちょ…っ!れ、レイ…んっ」
苦しそうに悲しそうに
顔を歪ませるロイア様を
とても美しいと思った。
唇を離し
「愛してます…愛してます。」
何度も繰り返し
そう言った…。
そして私の唇は
ロイア様の唇から
首筋へと移動する。
「レイ…やめ…ああっ!!」
ガブッと歯を食い込ませ
彼女の血を吸い上げる。
痛みに悲鳴をあげて
涙を流すロイア様
でも今の私にはもう
そんな声すら届いていない。
今度はそのまま
契約の結び目となる
私の血を彼女に注いだーーー。