BLOOD VAMPIRE



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ちゃぷんっ



お湯に浸かりながら
今日の出来事を思い出す。




「日向………」




思い出しただけで
顔が一気に熱くなる




私、日向に告白されたんだ………




"返事は今すぐじゃなくて
いいから良く考えて…"




でも、正直言って今まで日向の
ことを幼馴染み以上に見たこと
なんて一度もない………。




確かに日向のことは好き。
でもそれは大切な幼馴染として。



「難しいなぁー」



ぶくぶくぶくっ



ガラッ




ーーーーーーーーーー!?!?





「お嬢様、長風呂はやめてくださいませんか?」




「な、な、な、な、っ!ちょっ!何勝手に開けてんの!?」




バスタオルを持ったレイが
ニヤリと含み笑いをして言う。




私はすかさず背を向けて





「今、上がるから出てって!」




と力任せに叫んだーーー
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